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日文研・アイハウス連携フォーラム

2014年9月19日第1回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)
(住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:00
終了時間: 19:30
申込み:
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
(締切:平成26年8月12日(火))
定員: 140名(抽選による)
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
概要: 
妖怪と日本人の想像力

内容

講演 『妖怪と日本人の想像力』
小松 和彦   国際日本文化研究センター  所長
 現代の日本文化の一部としてすっかり定着した妖怪ブーム。日本の妖怪文化は世界にまれな豊かな内容をもっています。妖怪文化は日本人の創造力(想像力)の大きな地下水脈をなしているのです。その特徴や魅力を、現代の創造活動にいかに活用されているかを中心に考えてみましょう。

発表は日本語のみ

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2014年12月11日第2回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)
(住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:00
終了時間: 19:30
申込み:
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
定員: 150名
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
概要: 
越境する「大衆文学」の力―なぜ中国で松本清張が流行るのか

内容

講演 『越境する「大衆文学」の力―なぜ中国で松本清張が流行るのか』
王 成   国際日本文化研究センター  清華大学教授/国際日本文化研究センター外国人研究員
 中国における「大衆文学」という概念は、戦前、中国近代の小説家である郁達夫が日本語の大衆文芸の概念を中国に移植した時に始まりました。このため1930年代に中国で起きた「文芸の大衆化運動」は、日本から受けた影響が大きいと言われています。しかし、それがどのようなものだったのか、多くは解明されていません。そして1980年代以降、「改革開放」によって、文学、映画、アニメ、漫画といった中国の大衆文化は、新たな展開を迎えました。王氏によると特に日本文学は中国に浸透し、松本清張に代表される推理小説、渡辺淳一などの中間小説、村上春樹に象徴される流行小説などが、中国で多くの読者を獲得しています。本フォーラムでは、中国の「大衆文学」における日本文学の受容について、松本清張を中心にお話しいただき、文学を介した今後の中日文化交流の可能性について考えます。

発表は日本語のみ

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2015年2月12日第3回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)講堂
(住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
受講料: 無料
定員: 120名
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
概要: 
江戸時代にみるユーモア、パロディ、タブー-浮世絵と春画の社会的意義

内容

講演 『江戸時代にみるユーモア、パロディ、タブー-浮世絵と春画の社会的意義』
アンドリュー・ガーストル   ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)  教授/国際日本文化研究センター外国人研究員
  春画を含む浮世絵は、17世紀から発展し、今ではダイナミックな大衆芸術として世界的に知られています。それらは19世紀には西洋の芸術に多大な影響を与えた反面、日本の美術史における立ち位置は近年まで比較的低かったといえます。戦後、日本の研究者が浮世絵の地位を上げようと努力する中、春画は学界の研究対象から外れ、また、20世紀には日本においてダブー視され、最近になって再注目されるまで難しい研究対象となってきました。
 本フォーラムでは、昨年大英博物館の春画展を監修したガーストル教授に重要な日本文化の一部として浮世絵の世界に存在する春画、また、浮世絵というジャンル、および近世の日本文化と社会を理解するために春画を研究する意義についてお話しいただきます。特に4年間の国際春画プロジェクト(ロンドン大学SOAS、大英博物館、立命館大学、日文研の共同)とその成果として2013年に大英博物館で開催した展覧会のお話を中心にお話しいただきます。
用語: 英語(通訳なし)
コメンテーター 矢野 明子   ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)ジャパン・リサーチ・センター  リサーチ・アソシエイト

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2015年4月21日第4回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)岩崎小彌太記念ホール
(住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
申込み: 要(先着順)
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
定員: 200名
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
概要: 
ぼくは何故、「まんがの描き方」を海外で教えるのか

内容

講演 『ぼくは何故、「まんがの描き方」を海外で教えるのか』
大塚 英志  まんが原作者/国際日本文化研究センター教授
 日本のまんが・アニメ表現が海外に「届いた」と日本人の多くは思い込んでいます。しかし、現在の日本は海外のファンたちを「市場」としてしか見ておらず、コンテンツの輸出にのみ熱心で、世界各地で台頭する「まんがを描く読者」の存在に気付いていない、と大塚英志氏は主張します。ウォルト・ディズニーとセルゲイ・エイゼンシュテインを出自に地域文化として成立した日本の「まんが表現」が、フランスのバンド・デシネ、北米のアメコミ、中国で一世を風靡した連環画など、再び「世界」と出会ったとき、その描きかたはどう受け止められ、どう変わっていくのか。日本のまんが表現のどの部分が残り、あるいは捨て去られるのか。世界各所で「まんがの描き方」ワークショップを開催している大塚氏にお話しいただきます。

発表は日本語のみ

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2015年7月16日第5回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)講堂
(住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
申込み: 要(先着順)
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
定員: 140名
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
概要: 
伊藤博文を越えて、伊藤博文へ ―「知の政治家」の残したもの

内容

講演 『伊藤博文を越えて、伊藤博文へ ―「知の政治家」の残したもの』
瀧井 一博   国際日本文化研究センター  教授
 初代内閣総理大臣・伊藤博文は、これまで節操のない権力主義の専制政治家として低い評価を受けがちでした。しかし、昨今、彼の思想や仕事を再評価する動きが進んでいます。瀧井氏は、著書『伊藤博文』(中公新書)において、伊藤を「知の政治家」と名づけ、その類い稀な思想家としての姿を描きました。本講演では、伊藤の思想を「憲法」、「議会政治」、「国際関係」の三つのテーマから考察し、その真価を明らかにしていただきます。伊藤博文が明治の日本で成し遂げようとしたことは何だったのか、それは果たして成功したのか、彼に足りなかったものは何なのか、そして今われわれは、伊藤の生涯から何を汲み取るべきなのか。伊藤博文の思想を読み解き、その現代的意義とそれを越えて行く途を考えます。

発表は日本語のみ

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2015年12月10日第6回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)講堂
(住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
申込み: 要(先着順)
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
定員: 140名
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
概要: 
世界文学としての『源氏物語』

内容

講演 世界文学としての『源氏物語』
李愛淑   国立韓国放送通信大学  教授/国際日本文化研究センター 外国人研究員
 『源氏物語』は日本を代表する古典として、現代語訳はもちろん、映画や漫画などの加工文化を通して幅広く享受されています。その<王朝><女性>という言葉の喚起する華やかな王朝イメージ(みやび)は現代でも流通され、消費されています。さらに、世界の多くの国でも翻訳を通して『源氏物語』は日本文学や文化を代表する作品として名声を得ています。隣国の韓国でも韓国語訳、漫画やアニメ、映画などの形で、異国の王朝物語として紹介されており、広範囲で受容されているかのように見えますが、その内実は異なります。『源氏物語』の認知度は高くなく、ほとんど無名に等しいと言えます。その表裏の矛盾をどのように解釈すべきでしょうか。逆説的にそこから、世界文学としての『源氏物語』の可能性が拡大していくのではないでしょうか。そのことを<王朝>と<女性文学>を軸として李氏に読み解いていただきます。

発表は日本語のみ

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2016年2月10日第7回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)講堂 (住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
申込み: 要(先着順)
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
定員: 140名
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
概要: 
イタリア演劇から見た日本の伝統演劇 能、歌舞伎、オペラ、バレエ─「狂乱」ものを中心に─

内容

講演 『イタリア演劇から見た日本の伝統演劇
能、歌舞伎、オペラ、バレエ─「狂乱」ものを中心に─』

ボナヴェントゥーラ・ルペルティ   カ・フォスカリ大学教授  教授 ・ 国際日本文化研究センター外国人研究員
  日本における伝統的舞台芸術は世界でも高く評価されていますが、イタリアの舞台芸術もオペラを中心にヨーロッパ諸国の文化に多大な影響を及ぼし、現在も世界の伝統の大きな流れをつくっています。音楽的、演技的に全く異なる日本とヨーロッパの演劇には、どのような共通点があるのでしょうか。本講演では、イタリア演劇から日本の伝統演劇を見る試みとして、イタリアにおける日本文学・演劇研究の第一人者であるルペルティ教授に、イタリアの音楽劇(オペラ、バレエ)と日本の楽劇(能、歌舞伎)における「狂乱」(狂気、物狂い)をテーマに、演劇という舞台芸術の本質に迫っていただきます。
発表は日本語のみ

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2016年7月27日第8回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)講堂 (住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
申込み: 要(先着順)
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
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内容

講演 『川端康成文学と中国美術』
周 閲   北京語言大学比較文学研究所  教授/国際日本文化研究センター  外国人研究員

 川端康成は中国でもその名が広く知れ渡っていますが、中国での川端研究は、中国自体の社会発展と意識形態の変化により大きなうねりを経験しました。従来の川端文学研究は、主に日本の伝統文化や、西洋文化との関連で進められてきましたが、中国文化との関係についてはまだ十分に進められていません。特に、川端が中国の宋・元時代の美術に心酔し、絶賛していたことはあまり知られていません。本講演では、周氏に川端本人の収蔵品を手がかりに川端が中国の宋・元美術に魅かれた理由を分析いただきます。また、宋・元美術の特徴と川端の美意識との関連性、宋・元時代の美術と文学の融合、川端の美術遍歴、宋・元絵画に含まれる人文的意味と宗教的色彩などの側面から、川端文学と宋・元美術との関わりについてお話しいただきます。
※発表は日本語のみ

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2016年10月14日第9回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)講堂 (住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
申込み: 要(先着順)
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
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内容

講演 「海賊史観からみた世界史500年-『文明の海洋史観』の裏側を覗く」
稲賀 繁美   国際日本文化研究センター  副所長/教授

 インターネットの発達や世界的な物流・金融の変貌とともに、従来の国民国家中心の世界秩序は現在大きく揺らいでいます。その問い直しのためには、世界史を500年遡り、いわゆる大航海時代の西洋列強による地球表面の分割、自然資源の搾取、労働力としての人的資源の再配置などを再考察することが不可欠です。歴史的に国際的な商取引の重要な部分は違法に行われ、その規制のために公海の規定を含む国際法が確立されました。よって、いわゆる海賊行為の再定義が、学術的にも重要です。本講演では海賊行為をとりまく常識に再検討を加え、文化史、物流史の観点から、世界交易の過去・現在さらに近未来を展望します。
※発表は日本語のみ

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2017年1月20日第10回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)講堂 (住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
申込み: 要(先着順)
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
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内容

講演 「志賀直哉の文学:外国語からの養分」
郭 南燕   国際日本文化研究センター  准教授

 志賀直哉(1883-1971)の文学は近代散文の最高峰といわれています。その簡潔な表現、的確な描写、鮮明な視覚性は、文章のモデルとして、多くの人に模倣されてきました。若い頃の志賀は、当時の漢文、和文、戯文、欧文翻訳の文体に不満を持ち、新しい文体を創ろうと決心しました。そこで意欲的に吸収したのは、意外にもラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の英語文体、陶芸家バナード・リーチの話し言葉、台湾人中学生の日本語作文などでした。何と柔軟な言語意識でしょうか。志賀はさらに、フランス語を日本人の書き言葉にしようと提案したこともありました。
 本フォーラムでは、今日の国際社会において、このような言語的背景を持つ志賀文学の先鋭性から、いかなる啓示を得ることができるかお話しいただきます。
※発表は日本語のみ

コメンテーター 都甲 幸治  翻訳家/早稲田大学文学学術院  教授

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2017年3月7日 日文研・アイハウス連携フォーラム in 京都

場所: ハートピア京都 3階大会議室 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375
開場時間: 18:10
開始時間: 18:30
終了時間: 20:30
申込み: 不要
受講料: 無料
定員: 先着180名まで
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内容

概要 ヴィジュアル資料が映し出す――帝国期日本の文化と社会


 絵葉書、地図、旅行案内、写真などのヴィジュアル資料を活用した歴史研究が、いま、脚光を浴びつつあります。とりわけ20世紀前半、「帝国」として広大な版図を築いた日本が、いわゆる「内地」と「外地」を跨ぎ、どのような社会を形成したのか、そこで生きた人々の暮らしはどのようなものであったのかを、ありのままに見ようとするとき、これらの歴史画像は何にもまさる豊かな情報源となります。さらにそこには、当時の人々がその社会をどのように描き、記録しようとしたのか、その意思が映し込まれています。
 日文研では創設以来、こうしたヴィジュアル資料を収集してきました。20,000点近くにのぼるコレクションはデジタル化が進んでおり、いよいよその内容の本格的な検討が可能になったことから、2013年度以降、主に東アジア諸国の研究者らと国際共同研究を進めています。このたびの日文研‐アイハウス連携フォーラムでは、アメリカで同趣旨の研究に着手しておられるケネス・ルオフ教授をお迎えし、日文研のコレクションづくりと共同研究をけん引してきた劉建輝教授とともに、ヴィジュアル資料による「帝国」日本文化研究の最前線をご紹介します。

講演Ⅰ 「移動する帝国」――戦時観光と絵葉書
ケネス・ルオフ   ポートランド州立大学  教授

 1930年代後半から40年代にかけて、多くの人々が、さまざまな目的をもって、帝国日本の全域を移動していた。兵士としてとは限らない。観光旅行の楽しみも、その目的に含まれていた。本発表では、帝国期の日本を「移動する帝国」として捉える。それは、日本本土に焦点を合わせるだけの「島国史」ではなく、帝国を、あるがままの帝国として研究することにつながる。 その実相に迫る手がかりを与えてくれるのが、いまも残る絵葉書である。貴重な歴史資料として絵葉書を活用することから、十分に研究の進んでいない戦時観光のいくつかの側面について問題提起をしたい。
 一つの軸は、1912年に設立されたJTB(ジャパン・ツーリスト・ビューロー)の果たした役割である。それは一組織の歴史にとどまらない、広範な社会史となるはずである。さらに、大日本帝国が旧植民地における戦後の観光景観の形成にどのような影響を残したかという観点から、近年の「史跡観光」にも言及したい。

講演Ⅱ 従軍画家が描いた帝国のフロンティア
劉 建輝   国際日本文化研究センター  副所長/教授

 これまで日本の美術界においては、戦前のいわゆる従軍画家の画業についての研究はきわめて少なく、すでに刊行された専門書籍や研究論文も、もっぱら当時の日本国内で開催された聖戦美術展の出品作品だけを対象としてきた。
 しかし、戦前、民間で広く流通し、遠い戦場と銃後を結ぶ情報ツールの主役を演じたのは、むしろ軍事郵便の絵葉書であった。そして、そこに描かれた戦争画は、美術展の出品物に比べ、従軍画家たちの画業の内実をより直截に反映していたと考えられる。にもかかわらず、戦後、これら大量の絵葉書はまったく無視され、研究どころか、その存在さえ忘れられてしまった。
 本発表では、報告者自らが収集した約2000枚の軍事郵便絵葉書を素材に、その意味、制作背景、画家たちが任地に赴いた経緯等を検証し、美術史にとどまらず、帝国期の文化史や社会史における戦争画のもう一つの側面を明らかにしたい。

コメンテーター バーバラ・ハートリー   タスマニア大学校  シニア講師/国際日本文化研究センター  外国人研究員
司会 佐野 真由子   国際日本文化研究センター  准教授

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2017年7月4日第11回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)講堂 (住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
申込み: 要(先着順)
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
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内容

講演 「谷川道雄の中国史研究から日中の未来を考える-文化交流と学術思想」
李済滄   南京師範大学  准教授/国際日本文化研究センター  外国人研究員

 京都学派の東洋史学者として著名な谷川道雄(1925-2013)は、「豪族共同体論」を打ち出して皇帝支配の一色に塗られていた従来の中国史の見方に一石を投じ、さらに新中国の成立と文革、改革開放といった激動の中国近現代史にもその眼差しを向けました。
 中国から日本へ、東アジアから世界へ、歴史から未来へという壮大な構想を持った谷川史学の真髄は、人と人との連帯を重視する人間存在の様式を中国史に再発見して、そこに一種の普遍性を賦与しようとした点にあります。このフォーラムでは、戦後日本の社会思想史の分野の中で、日中両国の未来を照らした谷川史学の醍醐味を吟味します。
※発表は日本語のみ

コメンテーター 劉 岸偉   東京工業大学  教授
コメンテーター 伊東 貴之   国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学  教授

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2017年12月8日第12回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)講堂 (住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
申込み: 要(先着順)
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
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内容

講演 「オーナメンタル・ディプロマシー: 明治天皇と近代日本の外交」
ジョン ブリーン   国際日本文化研究センター  教授

 近代日本の外交史の研究では、なぜ天皇の役割を取り上げず、明治天皇の研究も外交分野として扱わないのか。明治天皇を抜きにして近代日本の欧州・アジア諸国との外交関係を語れない、とブリーン教授は主張します。明治天皇は、権力関係の構築に欠かせないダイナミックな儀礼的役割を果たしました。なかでも注目すべきは、天皇による勲章の贈答儀礼です。天皇は欧州・アジアの君主・大統領から海外の勲章を受理し、日本の勲章を授与しました。こうした勲章の贈答は、君主間の関係を成立させる上で欠かせない戦略でした。
 本プログラムでブリーン教授は、王政復古から日清戦争の勃発までの時期を視野に入れながら近代日本の勲章制度の成立や勲章贈答の葛藤に光をあてます。とりわけ日本とロシア、日本と朝鮮、日本とイギリスとの外交関係にみる勲章の役割を検討し、明治天皇が近代日本の外交関係において能動的な役目を果たしたことをお話しいただきます。
※発表・コメントについては英語のみ、質疑応答については日本語または英語

コメンテーター スヴェン サーラ   上智大学  教授

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日文研・アイハウス連携フォーラム

2018年1月30日第13回    日文研・アイハウス連携フォーラム

場所: 国際文化会館(アイハウス)講堂 (住所:〒106‐0032 東京都港区六本木5-11-16)
開始時間: 18:30
終了時間: 20:00
申込み: 要(先着順)
受講料: 無料
申込み方法: 国際文化会館ホームページよりお申込み下さい。
主催: 国際文化会館
共催: 国際日本文化研究センター
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内容

講演 「光源氏と〈二人の父〉という宿命 ―ブッダの伝記が照らし出す『源氏物語』の視界―」
荒木 浩   国際日本文化研究センター  教授

 女三の宮と薫という、光源氏の妻子の造型には、ブッダの妻と子の出生をめぐる因縁譚がかかわっていると読むのが中世以来広まっていました。14世紀には、光源氏と藤壺との密通によって生まれた男宮(冷泉)についても、ブッダと妻子の逸話が関係しているという応用解釈も提出されました。いずれの場合も、密通と〈二人の父〉は作品の最重要人物たちに共通するテーマとなっています。この物語の解釈にブッダの伝記が持ち出される意味とは何なのでしょう?
 世界文学としての評価も高い『源氏物語』には、今後、広く国際的な視点からのユニークな読解や作品構造の再発見が期待されます。その呼び水の一つとして、本講演では荒木教授にインドや東南アジアからの視野も重ねながら、常識的な『源氏物語』像をくつがえす読みの可能性を共有いただきます。
※発表は日本語のみ

コメンテーター ゲイ・ローリー   早稲田大学  教授